精神障害にも対応した地域包括ケアシステムとは?
1.精神障害にも対応した地域包括ケアシステム
「精神障害にも対応した地域包括ケアシステム」とは、精神障害の有無や程度にかかわらず、誰もが安心して自分らしく暮らすことができるよう、医療、障害福祉・介護、住まい、社会参加(就労など)、地域の助け合い、普及啓発(教育など)が包括的に確保されたシステムのことであり、地域共生社会の実現に向かっていく上で欠かせないものです。
このような精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築にあたっては、計画的に地域の基盤を整備するとともに、市町村や障害福祉・介護事業者が、精神障害の有無や程度によらず地域生活に関する相談に対応できるように、市町村ごとの保健・医療・福祉関係者等による協議の場を通じて、精神科医療機関、その他の医療機関、地域援助事業者、当事者・ピアサポーター、家族、居住支援関係者などとの重層的な連携による支援体制を構築していくことが必要です。
2.精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築プロセス
「精神障害にも対応した地域包括ケアシステム」は、主に「地域の課題の共有」、「目標設定」、「個別の支援を通じた連携構築」、「成果の評価」の段階を、PDCAサイクルに沿って実行し、構築を推進していきます。
3.地域アセスメントを行ううえでの情報源
地域アセスメントを行ううえでは、さまざまな情報を収集しながら、全国における各自治体(都道府県や市町村)の状況を把握していくことが求められます。そのような情報の源として、以下のようなものが考えられます(詳細はリンク集を参照)。
4.精神障害にも対応した地域包括ケアシステム構築推進事業・構築支援事業とは?
精神障害にも対応した地域包括ケアシステム構築推進事業とは?
保健・医療・福祉関係者による協議の場を通じて、行政職員、医療機関の職員、地域援助事業者、当事者、ピアサポーター、家族、居住支援関係者等の様々な立場の者が協働し、障害保健福祉圏域等の単位で精神保健医療福祉に関する重層的な連携による支援体制を構築する。また、精神障害者等の日常生活圏域を基本として、市町村などの基礎自治体を基盤として進めていく必要があることから、都道府県等は市町村との協働により、精神障害者等のニーズや、地域の課題を共有化した上で、地域包括ケアシステムの構築に資する取組を推進します。
参考:構築推進事業メニュー
精神障害にも対応した地域包括ケアシステム構築支援事業とは?
精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築に実践経験のあるアドバイザー(広域・都道府県等密着)から構成される組織を設置し、都道府県・指定都市・特別区は、広域アドバイザーのアドバイスを受けながら、都道府県等密着アドバイザーと連携しモデル障害保健福祉圏域等における精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築を進めます。また、関係者間で情報やノウハウの共有化を図るため、本ポータルサイトの設置や会議等を行います。